Nゲージ界の巨人、KATOさんのファンイベント「秋のKATOまつり」に出展させていただくにあたり、
双方で色々と塗装テストを行ったのですが、これまでの私たちの経験で培ったノウハウ(アルコールインクアート/プラモ・フィギュア/釣り)をフル活用した所、かなり良い感じにウェザリングできることが分かりましたので紹介します!
まずは【車両編】!
鉄道模型ファンの間では、車両だけはピカピカのまま残す派/塗装する派に別れる様なのですが、
・戸あたりゴム部分のスミ入れ
はみなさんマストで行われるみたいです。
ウェザリングというよりは「ドアゴムがそこにある」という表現ですね、なるほど。
コピックマルチライナーの0.03mmの線幅が「溝にピッタはまって拭き取りも不要」とファンの間では周知の事実なのですが、おさらいも兼ねて紹介します。
やり方は簡単、戸あたり部分の溝にシンデレラフィットするので、軽い力でなぞるのみ!
失敗してハミ出ても、乾く前ならつまようじや綿棒で擦ると取れます。
それでも取れない場合はコピックのカラーレスブレンダー(0番)で拭き取りましょう。
ここからはご提案、
・コピックスケッチ
・コピックカラーレスブレンダー(以下0番)
・コピックABS
・綿棒
・スポンジ
を使い、「やりすぎない程度の自然なウェザリング」をしていきます。
・車両側面のウェザリング
コピックスケッチ N-4(ニュートラルグレー)で汚れが溜まりそうな凹みにブラシの先を使いチョンチョンとインク乗せていきます。(激しく汚したい場合は大胆に全体に塗ります)
ある程度インクを乗せたら、0番を染み込ませた綿棒で雨垂れの進行方向、「上から下へ」伸ばします。
KATOさんの模型の造形は細かい凹凸表現が施されているので、自然にインクがそこに溜まってくれます!!
塗りすぎたら0番をティッシュに染み込ませて拭き取ればやり直し可能です。
次に、イベントでも要望の多かった
・屋根のウェザリング
屋根は大胆にインクを乗せていき、今度は0番を含ませたスポンジで叩きます!
メラミンスポンジのような目の細かいスポンジを使うと馴染みよい模様になります。
→応用編として、もっと荒い目のスポンジにインクを乗せて叩くと、点々模様がつき強弱がつきます。
このままでも良いですが、ユーザーさんが求めているのは
「ちり積もったダスト感」
ここで、我らが推しの製品コピックABSの出番です!
一段階濃い色、N-7で遠目からやさし〜く吹いていきます。
「インクが乗ってるか乗ってないか、くらい遠目から」を意識するのがコツです!!
これで完成!
お気に入りの仕上がりになったら、通電する部分はマスキングして「つや消しのトップコート剤」を吹くことをオススメします!
コピックにはグレーだけで4系統の色があり、ウォームグレーなんかを使うとより赤土っぽい汚れにすることができます。ぜひ色々とお試しください!